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グラフィック

CG無しのSF映画「C」 76

ストーリー by reo
これは観たい 部門より

capra 曰く、

映画製作者の Van Gorder 氏と Otto Stockmeier 氏 の二人は現在 CG を全く使わない SF 映画を手がけているそうだ (TechZwn の記事本家 /. 記事より) 。

二人の作る映画「C」は惑星間で冷戦が起きる世界を舞台にしており、理想を追い求める一人の宇宙船乗組員が自分の船をハイジャックし、よりよい未来を求めて居住可能な新しい世界を探し求めるというストーリー。この映画で両氏は CG を完全に放棄し、昔ながらの手法である小型模型を利用した「実写」にこだわっているという。CGI は美しく、そして力強いツールでもあるが CGI による特殊効果に溢れた作品は撮影の基本から遠ざかってしまう傾向があると Gorder 氏は言う。小型模型を利用し、光やレンズを組み合わせて撮影をすることで唯一無二の質感を実現できると信じているそうで、特殊効果の目的は「リアル」に見えることではなくそれ自体が芸術として存在すべきであり、物語を語るための空気を作り出したりするために使われるべきとのこと。

「C」はストーリー自体も最近の SF 映画の傾向に一石を投じる内容になっているという。最近は「人類とテクノロジーとの対立」に焦点をあてた話ばかりであったが、この映画はテクノロジーを制し道を切り拓いていく人の物語であり、「SF とは自らの限界を超え、子孫のためのよりよい未来を作り出す手段のインスピレーションであるべき」との彼らの信念を投影したものとなっているそうだ。なお、映画タイトルの「C」は光の速さを表す記号から取っているとのことだ。

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