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マイクロソフト

廉価な中国語版MS Officeプロダクトキーで日本語版Officeを有効化、ライセンス的にはどうなの? 119

ストーリー by hylom
日本ではHome&Student売らないよ→中国から上陸 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ITmediaの「萩原栄幸の情報セキュリティ相談室」にて、正規の中国語版MS Officeのライセンスキーを使って、日本語版のMS Officeをアクティベートする話が話題になっている。

現在、オンライン通販サイトなどでは「並行輸入品」として、正規の中国語版MS Officeが低価格で販売されている。当然ながらこれを普通にインストールすると中国語版のMS Officeがインストールされるのだが、日本語版のMS Officeの体験版をMicrosoftのWebサイトからダウンロードしてインストールし、中国語版MS Officeのプロダクトキーでアクティベートを行うと、日本語版のMS Officeが利用できるようになる、ということらしい。

ライセンス的には微妙な話なのだが、先の記事の著者が日本マイクロソフトに確認したところ、

「当社ではそれが合法か違法か判断しかねます。もし不審な点があれば、中国のマイクロソフトに確認してください」

という、「不正ではないらしい」という結論になってしまったそうだ。が、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項には下記の地域制限が記載されているので、正直なところ微妙な予感はする。

地理的制約と輸出規制 ソフトウェア パッケージに地域が記載されている場合、お客様はその地域でのみ本ソフトウェアをライセンス認証できます。また、お客様は、本ソフトウェアに適用されるすべての国内法および国際法 (輸出対象国、エンド ユーザーおよびエンド ユーザーによる使用に関する制限を含みます) を遵守しなければなりません。地理的制約および輸出規制の詳細については、 こちらのページ および microsoft.com/exporting をご参照ください。

また、販売されているのは業務利用が禁止されている(そして日本では販売されていない)Home&Studentエディションなので、これを業務で利用するのは当然ながらアウトであると思われる。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by GameKeeper (777) on 2013年05月14日 19時03分 (#2380167)
    元記事では意図的に混乱させたいのか、合法・違法の話と、契約行為に対する不正が
    混ざって記述されていますね。

    マイクロソフトに「違法か?」と質問しても、違法かどうかを判断できるのは裁判所だけなので
    「俺らに聞かれても判らないから別のところに聞いてね」と言われるのは当然のような気がします。
    それを、日本法人に対して自分は中国語わかんないから代わりに聞いてとお願いするのも
    お門違いでしょう。
    自分の顧客が中国からライセンスを買ってきたなら、筆者自身が中国法人もしくは中国の
    司法当局に問い合わせるのが筋だと思いますし、それができないなら有償でも
    通訳と専門家に依頼すべきですね。

    マイクロソフトが判断できるのは、マイクロソフト(日本法人)が販売する範囲の製品に付属する
    契約書とその使用方法のみですので、中国から取り寄せたライセンスは日本法人としては
    他人事だと思いますし。

    各国法人の関係や、法律遵守、企業と消費者の契約行為などなどいろんな問題をごっちゃにして
    マイクロソフトの日本法人に難癖つけて喜んでいるようにしか見えないですね。

    「マイクロソフトが明確に不正といわなかったから合法だ」などという表現も
    気持ち悪いですね。
    この筆者の論法だと、契約違反=違法といわんばかりの鼻息の荒さです。

    こんな論調でコンプライアンスとかセキュリティを語ってほしくは無いものです。
    • どこにぶら下げようか迷ったので、とりあえずここに

      マイクロソフトが判断できるのは、マイクロソフト(日本法人)が販売する範囲の製品に付属する
      契約書とその使用方法のみですので、中国から取り寄せたライセンスは日本法人としては
      他人事だと思いますし。

      いや、それは論点がずれてると思う。むしろ逆で、今回の問題に中国法人の出番はないと思う。

      ソフトウェア製品によっては、競合する他社製品の利用者に対して「優待版」と称する安価なライセンスを販売しているのはよくあることですが、
      そういうソフトの中には、確認のため、その他社製品のライセンスを確認するものもあります。

      「マイクロソフト社の販売したオフィスのライセンス」を「他社の製品の優待版の利用のために使う」ことをマイクロソフト社は禁じることはできないでしょう。
      同様に、「マイクロソフト中国法人の販売したオフィスのライセンス」を「マイクロソフト日本法人の提供するオフィスの利用のために使う」ことに関して、中国法人は禁止することも許可することもどちらについても何ら権利を持っていない、ということになるかと思います。

      今回の問題のポイントは、マイクロソフト日本法人が提供する「試用版オフィスに購入したプロダクトキーを入力することで製品版になる」という認証体系において、そのプロダクトキーとして「マイクロソフト中国法人が販売したライセンスを受け入れるかどうか」という所にあるかと思います。

      #例えば、オフィスのプロダクトキー発行システムがクラックされ、さらには「ジェネレーターで生成されたプロダクトキー」を販売する闇業者が現れたとして、
      #そのプロダクトキーの使用可否についてマイクロソフトに問い合わせた時に「プロダクトキーの販売業者に問い合わせてくれ」なんて回答が返ってきたりしたらおかしいでしょう。

      親コメント
    • ライセンスは契約で定めますが、これに違反するのは違法ですよ。

      親コメント
  • by fcp (32783) on 2013年05月14日 22時02分 (#2380285) ホームページ 日記

    そこで、マイクロソフトの関係者に「これは合法なのか?」と聞いてみたが、明確に答えてくれる人はいかなった。本稿を執筆にあたって、改めて同社に電話で確認してみた。「Windows Genuine Advantage [microsoft.com]」というところだ。

    (略) 何回伝えても、「真贋については……」と言うだけだ。そうではなくて、正規品の中国版ライセンスを使うという前提で「教えてほしい」と相談したのだが――。

    非正規品の販売等の対策をする Windows Genuine Advantage 担当にこの質問を持っていくセンスというのはよくわからない。「真贋については…」という話になるのは当然のような。製品ライセンスに関する質問はカスタマーインフォメーションセンター [microsoft.com]じゃないの?

    まあ

    筆者の立場も伝え、「それが正式見解で本当によろしいですね?」と念を押して確認したが、「それでいい」ということであったので、ここに掲載した。

    というのが事実なら、部署が違うからという理由で回答をなかったことにはできないと思うけれど。

    でも、この記事、 GameKeeper さん [srad.jp]が書いているように合法・違法と契約違反とがごっちゃになっているし、問合せ先の選択も変だしで、なんか基本的なことがわかっていない人が専門家ぶって書いているなあという印象です。

    • by muumatch (16737) on 2013年05月15日 2時50分 (#2380387)
      元記事読んでみましたが、文書で回答求めた方が良かったような…
      電話でもうひとつ要領を得ないような対応をされたんであればなおさら。
      会社としての正式見解と言っても、どこのレベルでそう判断してるのかも分からないですし。

      ※自分なりには問題無いとは言い難い気が。
      親コメント
  • 微妙(失笑) (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2013年05月14日 19時22分 (#2380179)

    ここの連中はGNUやらにはうるさい癖に、商用ライセンスものだとすぐに「灰色」「微妙」だの言って誤魔化すよね。

    地域制限が書かれていて尚「微妙」と言うのは何故か?
    お咎め有るまで安く使っていよう…とかいう腹黒い思惑があるからじゃないのか?

    ふつーの頭で考えれば地域制限されてるなら中国のライセンスでは中国版を使うべきであって、
    日本語版を使いたいなら日本のライセンスを購入すればいいだけの話し。
    灰色だ微妙だのと正当化しようとするな見苦しい。

    • by Anonymous Coward

      自分で勝手に判断したのならともかく
      MS公式に問い合わせて不正ではない、という返答があったなら黒とはならないのだから
      白ではなくても結局灰色や微妙としかならないだろ。
      公式が不正と言ったら黒なんだから、なら不正と言わなければ灰色になるのは当たり前。
      違法かどうか決めるのは裁判所だが、不正かそうじゃないかを決めるのはそのソフトの取り決めをしているMS自身。
      そこが不正ではないと言ってるのだからそれ以上何もない。

      地域制限があるのなら他国のライセンスではアクティベートしないようにすればいいだけ。
      そもそもMS公式で「不正です」といえばいいだけの話。

      寧ろ公式の返答を無視して俺ルールでそれはおかしいだろと言ってる人間の方が見苦しい。
      お前はMSの役員なのかと。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 18時10分 (#2380135)

    >お客様はその地域でのみ本ソフトウェアをライセンス認証できます。
    これも解釈によっては縛られなさそう。

    なぜなら、ライセンス認証しているのは”日本で落としたソフトで日本でライセンス認証しているから”

    つまりは”ライセンスキーだけ中国から買っている”のと同じって事だよね。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 18時12分 (#2380137)

    知らなかった。

    • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 18時22分 (#2380143)

      右に同じく。「違法だが出来てしまう」なら、もちろんそんな手口を広げるなんて!と憤るところだけど、公式に確認した結果が「不正ではないらしい」という話になら、なら俺も買っちゃうよと思ってしまうわけで・・・。
      まあ広く行われるようになれば改めて「やっぱ違反です」なりのコメントがでるとは思いますが。

      筆者の立場も伝え、「それが正式見解で本当によろしいですね?」と念を押して確認したが、「それでいい」ということであったので、ここに掲載した。

      こうまで念押しされた上でこの回答を返しちゃったのは、どうみてもMS担当者のぽかだと思う。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 21時55分 (#2380277)

        どうも元記事の人も悪意的に曲解しているように思うのだけど、日本法人から得られた公式な見解は『日本法人はそれが合法か違法かを判断する立場にない』ということであって、『不正ではないらしい』ではないですからね。

        日本法人に中国法人なり米国法人への窓口もやって欲しいというのは分からなくもないけど、それを断られたからといって『「不正ではない」ということらしい』などと言う前に、『中国語の話せない利用者』の代わりに自分が問い合わせてはっきりさせるぐらいのことはするべきなんじゃないかと。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 23時42分 (#2380340)

          これが真に「並行輸入」と言えると仮定して、
          これの利用を日本法人が差し止めた場合、
          並行輸入の妨害となり価格競争を不当に阻害させたことにより、
          独占禁止法によって裁かれる事になります。

          だから問い合わせではハッキリと不法ですと言えないんですよ。

          親コメント
  • Microsoftに確認しないと断言はできませんが、おそらくNPO法人などの業務利用であれば可能だろうと思います。
    営利企業やSOHOでの業務利用であれば、利用許諾に反するでしょう。
  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 18時20分 (#2380141)

    MS Officeで作った文書は、MSの著作物ではないし。
    ソフトウェアを使用自体は、本を読むのと同じで、著作者の許可は要らないはず。
    この手の条項は、企業に廉価版を利用させないよう、牽制するのが目的なんじゃないの。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月14日 19時06分 (#2380170)

    VisualStudio2010Proで似たようなことをやりました。
    日本語版より安かったので、英語版を購入して
    そのライセンスキーで日本語の評価版をアクティベート。

    別に出来なくても困らなかったんですが、
    あっさりできたので、ライセンスキーに言語のひも付きは無いのかと思った次第。

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