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医療

ビル・ゲイツ曰く、世界中でインターネットに接続できるようにするよりも、ワクチンプロジェクトのほうが役に立つ 89

ストーリー by headless
団子 部門より
ビル・ゲイツ氏がBloomberg Businessweekのインタビューで財団におけるポリオとマラリア根絶に向けた活動を語り、世界中の誰もがインターネット接続を利用できるようにするといった技術的なプロジェクトよりも世界のためになるとの考えを示したそうだ(Bloomberg Businessweekの記事SlashCloudの記事本家/.)。

Googleは気球を使用して後進国にも高速インターネット接続環境を提供するプロジェクトを進めている(INTERNET Watchの記事)。しかし、ゲイツ氏は基本的なヘルスケアの提供ほど役に立つこととは思わないといい、「マラリアで死にそうなときに空を見上げ、インターネットに接続する気球を見るだろう。しかし私にはそれが何かの助けになるとは思えない」「子供が下痢をしているときに、それを治療できるWebサイトはない」などと述べたという。また、SpaceXのイーロン・マスク氏やAmazonのジェフ・ベゾス氏といった実業家が宇宙を目指していることについて聞かれ、「空にロケットを打ち上げるんだから面白いと思うが、私が金をつぎ込む領域ではない」と述べたとのことだ。
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  • そりゃ……と思ったが (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2013年08月11日 11時42分 (#2438841)

    途上国の幾ばくかの人命が救われるより、インターネット人口が増えた方が企業には得だし……

    と思ったが、「ポリオとマラリア根絶」の話しか。
    ポリオやマラリアは先進国の人間も被害に遭う、汎人類的な問題だし、なおかつ根絶可能だからな。
    確かに「ポリオとマラリア根絶に向けた活動」はインターネット云々よりは明らかに有益だわ。

  • 中国の老子の言葉「授人以魚 不如授人以漁」。

    魚=ワクチンであり、インターネット=釣り方というのは
    かなり強引ですかね。

    直接援助と間接援助の関係であり、
    直接援助技術の背景となる社会福祉の基盤作りを行なう技術
    インターネット=社会インフラになりつつあるように思うのです。

    #老子を生んだその中国の現在みるとちょっと。。と
     感じることも多いんだけど。

    • 社会インフラの確立にはその地域の安定が必須で、その前提を叶えるほうが先だということでしょう。まだまだ一杯の水、一切れのパン、一夜の安眠を希求する地域が多いでしょうし。ぶっちゃけそこまで深刻に考えずともインターネット、というかモバイルネットワークは勝手に普及していくと思います。

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    • >魚=ワクチンであり、インターネット=釣り方というのは
      >かなり強引ですかね。

      私も同じことを指摘しようと思っていました。

      この場合、インターネットが指し示すものは「教育・知識」であり
      すべての子供が教育と知識を得ることで、マラリアの予防だけでなく
      あまたの致死率の低下、自立へ礎、生活の向上へ繋がると考えます。

      もちろんワクチンも大変重要であり、いまマラリアで苦しんでいる子供たちを
      直接的・恒久的・(教育よりも)早期に救済する手段として期待されるものです。

      商売として前者は多数の参入がありますが、後者が頓挫しているのは他IDの指摘されている通りで
      ビル&メリンダ・ゲイツ財団があえてワクチンに注力するのも、こういう背景があると思います。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 15時57分 (#2438924)

        教育はいいのですが、インターネットは必要とする前提が多すぎます。
        端末となる精密機器、それを置いておいても壊れないような埃の少なさを保てる家、
        機器を動かす電気、文字が読めること(しかもラテンアルファベット)、などなど。

        それらがそろった環境で、さらに高い教育レベルを得るのにインターネットが役に立つのは確かですが。

        まずは普通の本や識字率を上げるための教員といったものが必要なんだと思います。

        親コメント
        • インターネットなど情報通信網の使い方を先進国での事例だけで考えるとそうかもしれませんが、実は多様な使い方がある。

          例えば、東南アジアでは、従来、各漁師が闇雲に漁を行なっていたために魚の値段が乱高下し、漁師の収入も不安定(一般に貧乏)でした。市場でも余っている魚を一生懸命とったりなど。それが、携帯電話で魚の相場が的確に伝わるようになり、計画的な漁を行いはじめて、相場も収入も安定したという事例があります。それが直に収入の向上につながるわけではないですが、すくなくとも定収入をみこめるということは、生活の基盤を確立するには大事なこと。この時、別に先進国のような整った環境は必要ない。

          人は情報だけで食べていけることは殆ど無いですが、情報がなければ貧困からはなかなか抜けだせません。

          なので、目の前で病で死にかけている人の前では情報通信はほぼ役立たずですが、それだから情報通信なんかには金をかけず全部保健・医療に回せ、というのも変。

          親コメント
    • まあかなり強引と言えなくもない…が、アフリカ諸国じゃ有線インフラ構築が立ち遅れ、地方農村の情報手段が携帯電話オンリー+電源インフラは自動車バッテリーや人力発電…というのもあり、それら携帯電話が緊急時の医療支援要請まで担っている。
      日常的には地方農村部に現金収入をもたらす都市部農作物市場の相場情報なんかも携帯電話で市場の仲買人なんかから得ている訳なんだけど、そういう情報インフラの整備は後進地域や貧困地域の生活を向上させる一助にならないわけでもなく。
      エンザロ・ジコ(改良式かまど:“Kamado Jiko”とも)の作り方なんかは現地で人伝に広まってるが、これがネットで共同プロジェクトが発足して飛び火するように世界各地に広まったりする可能性があれば、すごい楽しいかも。

      もっとも、そういう情報にアクセスするための端末よりも可及的速やかに食料と医療の支援を必要とする側には、インターネット接続が提供されてもどーかといったところなんだが。
      ただ、そういう食料・医療支援に現地入りしたスタッフが外部と連絡する手段として、あるいは広く惨状を知らしめ支援の増強を求めるために、接続インフラを緊急展開できる手段はあってもいいと思う。

      結局ん所は、バランスじゃねえかな。

      --
      # 爆言のち漏電中… :D
      親コメント
    • かなり強引だと思います。

      この例えは、病気が根絶あるいは激減された後、経済援助か技術指導かの例えじゃないでしょか
      それから、マラリアには予防薬はあるけど、ワクチンはなかったんじゃないかな?

      親コメント
      • by renja (12958) on 2013年08月11日 13時25分 (#2438873) 日記

        搾取されるしかない貧困状況を脱するには、まず生活の安定と正しい知識が必要。
        死亡率を下げるための対処療法は必要だけど、根本的な問題を放置していたら無限ループ。
        必要なのは両立。

        「インターネットの普及」と「ワクチンプロジェクト」は別の問題なので、同列に並べて「どっちが大事」と語っても意味はありません。
        ワクチンプロジェクトだけでもインターネットの普及だけでも、もちろんその二つだけの両立でも、事態は解決しないのですから。

        --

        ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
        親コメント
    • 知識あっても死んじまったら知識の使いようがないだろうに。ほんとに現実社会に生きてんのあんた?

      親コメント
    • 否定はしませんけど、先に読み書きからですね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ワクチン=魚だとしたら、インターネット=魚の美味しい焼き方のレシピくらいじゃねーかな。
      さすがに命への直結の度合いが違いすぎるわ。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 20時26分 (#2439014)

    ペタッとくっつけると48時間ぐらい蚊が寄ってこなくなるパッチ「Kite Patch」 [gigazine.net]
    同プロジェクトはゲイツ氏の団体が支援しているとのこと。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 13時05分 (#2438860)

    ビル・ゲイツのコンベンショナルメモリからはビジネスが追い出されてアンチウィルスが動いている、と。

    • by Anonymous Coward
      ウィルスには苦い思い出があるだろうからね。
      他のOSみたいに対策しなくても安全なんてとても言えない程のシェアだったから。
  • by jtss (23444) on 2013年08月11日 15時13分 (#2438909)
    彼は、以前に発言したとおりのことを実行している。 しかし、彼はこの世界でのプロフェッショナルではなく、資金をふんだんに持っている単なる資産家なので、投下した資本は様々な名目で横領され浪費され彼の意図した結果にはならないだろう。
    --
    JTSS
    • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 15時52分 (#2438921)

      ところが、単なる資産家ではないのがビル・ゲイツ。
      彼の財団は、資産を消費する目的で作られたはずなのに、投資すれば投資するほど資産が増えているという...

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 11時58分 (#2438842)

    助かった子供が大人になってインターネット企業に就職したらお笑いですね

    • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 12時21分 (#2438846)

      人口問題は食糧問題がボトルネックだろうから、病気の根絶とはレイヤが違うと思う。つまり、人口抑制策をとらずに食糧生産能力が追い付かず、餓死者が出るのは、ある種の自業自得であり、どうしようもないこと。死んだ人にとってみれば、指導者層や社会体制を恨むしかない。

      一方、病気で人口を減らした方がいい、という哲学は狂っている。怪我や病気は誰にとっても迷惑で、それが伝染病ならなおさらだ。その結果、いささかなりとも生態系が破壊されたとしても、対処のために努力する方がいい。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 12時57分 (#2438857)

        病気の根絶じゃないよ。子どもの死亡率を下げるのが目的。

        人口が増えているというのはつまり子供がたくさん生まれているということ。
        先進国では人口減少が危惧されてる国もあるのになぜ子供が沢山生まれている
        のかというと、途上国で多産だからというのが定説。
        なぜ途上国で多産なのかというとやり過ぎとかいう茶々はなしで、子供の
        死亡率が半端ないからとにかく予備で産んかないといけないから。
        これは他の動物でも子どもの死亡率が高い種族はとにかく子供を作って個体数を
        維持する戦略をとるため爆発的な増殖やその後絶滅近くまで数が減るなどを繰り返す。

        そこで子どもの数を減らすために撃ち殺したりせずに、途上国の医療レベルを上げて
        子どもの生存率を上げる。子どもはキッチリと成長するため多額養育費が必要となる。
        親も死なないと分かっていれば安心して1人の子どもを育てる。他の子どもを
        ぽこぽこ作ったりしなくなる、つか作ったら死なないで成長するため余計に養育費が
        必要になるがそんな金はない。=>結果子供の数が減る。人口の爆発的増加が止まる。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          実際、先進国ではどこも人口増加が止まってますしね。

          ただ、人口問題は人口が増えることそのものが問題というよりは、必要とする食料その他が
          (生産量を超えて)増加することが問題です。

          人口増加が止まるためには、世界のほとんどの国で先進国並みの生活レベルを達成すればよいですが、
          そのためには、食料も鉱産資源もエネルギー資源も現在と比べて圧倒的にたくさん必要です。
          現在の生活レベルのままで人口が爆発的に増加する場合と比べて、どちらがましか分かりません。

          • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 22時19分 (#2439041)
            > 食料も鉱産資源もエネルギー資源も
            これらは黙ってれば勝手に一定量湧いてくるようなモノではなく、どれも人間の労働で作らなきゃ生成されません。
            生まれてただポリオで死ぬよりは、ちゃんと成人して労働力になってもらった方がずっと資源不足の緩和に役立ちます。
            親コメント
        • by Anonymous Coward

          子どもが死なないとわかった時は、その世代の子どもが人口爆発を起こしたあと。
          子どもがばたばた死んでいる現在ですら、食料は十分に行き渡っていないのに。

      • by Anonymous Coward

        腐敗した政府にとってみれば勝手に増えて勝手に飢えて勝手に病気になって死んでるけどとりあえず俺に金よこせというようなものでしょうが

    • by Anonymous Coward

      やべえ、何がお笑いなのか分かんねえぞ。

      不幸な問題が全て解決して、みんな好きなことが出来るようになるってこと?
      そりゃゲイツくんじゃなくても笑いたくなるけどさ。

    • by Anonymous Coward

      「途上国の医療が足りていないなことが人口抑制に効果的である」なんて考えは
      いくら中学生でも間違っていると気づこう。

      • by Anonymous Coward

        > 「途上国の医療が足りていないなことが人口抑制に効果的である」
        げ、そういう主張かよこのスレ主。
        世の中にはすごい基地外がおるな。どういう意味か考えて損した。

        • by Anonymous Coward

          たぶん、何も考えずに書いたことが、結果的にそうなってるんじゃないかな

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 12時02分 (#2438843)

    日本マイクロソフトの会社見学会で、レクチャー受けました。
    初期の企業ミッションは「すべての机に、すべての家庭にコンピューターを」で達成。

    今は2002年に提言の「世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を、最大限に引き出すための支援をすること」です。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 12時13分 (#2438844)

    まぁ、世界中を間違って盗聴したり、気付かずに個人情報を収取するのが
    ビッグGの目的なんだからそりゃ何と比較しても駄目だろう。

    まあ、共産主義が基本的に正しいが権力者に邪な心が少しでもあると
    全く機能せずに悪い方向に働いてしまう欠陥があるのと同じように
    インターネットも基本的に正しいがキャリアーに邪な心が少しでもあると
    全く機能せずに悪い方向に働いてしまう欠陥があるということだ。

    • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 23時33分 (#2439069)

      共産主義を旧ソ連型社会主義だとすると権力者の問題ではないことがはっきりしている。
      欧州での計画経済は可能かという論戦で、最終的に日本の計量経済学者が計画経済で全てコントロールすることが数学的に無理だと証明して決着が着いた。
      少なくとも旧ソ連のように中央のゴスプランが集中的に計画を立てて経済を運営することは、独裁者の資質と全く関係なく不可能である。
      首領が誰になろうが北朝鮮の体制は変革せざるを得ないし、日本の電力体制も今の仕組みでは行き詰まるのは確実。
      その日本の計量経済学者は、結局混合経済市場主義的社会主義体制が良いのではないかとコメントしている。
      不思議だと言われているのは生前その計量経済学者は日本共産党の熱心な支持者だったという事である。
      今でこそ丸くなったけど、昔の日本共産党なら混合経済とか言ったら批判されそうだったような気がするんだが。
      実際、昔、混合経済っぽいこと言った人たちが追い出されてたし。
      共産党の場合は昔の話だけど、つい去年出ていった人から「ホッとした。」「せいせいした。」と言われていた社民党は何なんだろうね。
      少なくとも、数理的に不可能とわかってる体制を理想に据えてる段階でアウト。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > 共産主義が基本的に正しいが権力者に邪な心が少しでもあると
      > 全く機能せずに悪い方向に働いてしまう欠陥があるのと同じように

      オフトピだけど、これは共産主義だけに限らずあらゆる独裁が共通して持っている欠陥ですね。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 12時57分 (#2438856)

    対する意見の筆頭としてはネグロポンテですかね?
    ただ、OLPCとか理想主義的すぎて考え方についていけなかったなぁ。
    ゲイツは相変わらず現実主義的で安心しますね。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 13時35分 (#2438874)

    Billなら、癌対策を考えた方がいいと思うんだが?

  • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 14時54分 (#2438906)

    メガ太陽光発電の次は、米社買取・・・
    みな、ユーザーの月額料と株主と有利子融資で補われているのだけど。

    日本で電話がつながるエリアを広げるほうが優先では・・・
    人命にかかわることもあるんですけど、電話屋を忘れた代表者が日本にもいたな・・・

    • 上場企業の事業と、個人資産で賄われている公営活動を混同すべきではありませんね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年08月11日 19時06分 (#2438989)

      ちょっと話がズレますが、日本の企業が恵まれない海外に……ってのばっかりなのは理由があります。
      まず、海外の事なので生々しさがない事。遠い国の話で現実感が薄くイメージ戦略の素材にしやすい。

      そして日本国内の活動では特定の個人や団体の利益・贈与になってしまう事。
      寝たきり老人への援助するとその人へ、自然環境活動をしても土地の所有者への贈与になってしまいます。

      さらに日本のNPOや慈善団体は胡散臭いのが多い。調べるとすぐにボロが出ます。
      その点、海外だと調べにくかったり、そもそもの情報が少なかったりしてカーテンの向こう側の話にできます。

      日本で電話がつながるエリアを広げるほうが優先では・・・

      繋がりにくい地域に中継基地を立てるための募金をするとでもいうのでしょうか?
      そんなのは受益者負担でやればいい話。
      だいたい某通信会社に協力しようなんて気がこれっぽちもしません。
      どっちかと言うとヘドが出ます。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      あちらはもともとソフト卸が本業ですし、通信事業も単なる1ビジネスと考えているのでは。それに有利子負債があまり膨大で、動いてないと死んでしまいます。
      それに、他社と違ってSBMは災害時の指定公共機関でないので、そこまで努力する動機がないのかもしれません。

    • by Anonymous Coward

      ソフトバンクは定款を変更して電力参入したように、ずっと電話屋でいるつもりはないのだと思いますよ。
      もっと儲かるものが見つかればそちらに流れていくのでしょう。
      まぁ株式会社である以上、利益を上げることは存在意義にも関わる重要な目標なので仕方がないのでは。

      > 日本で電話がつながるエリアを広げるほうが優先では・・・
      そう思うのであれば、契約をしない、株を買わない(or 大株主になって意見する)、社債を買わない、あなたの考えに合った企業を応援する、いろいろできると思いますよ。
      幸いなことに今の日本にはまだまだ選択肢があります。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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