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Google

Googleの20%ルールは死んだも同然 58

ストーリー by hylom
変化するGoogle 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Googleには「イノベーションのジレンマ」を回避するため、社員に対して社内で過ごす時間の20%を担当外の業務に使うことを義務づける「20%ルール」が存在している。このルールはGoogleの持つ既存製品の改善や新製品を生み出すのに貢献しているとされ、ていた。しかし、Quartz誌のインタビューに応えた匿名のエンジニアによれば、この20%ルールはすでに存在していないという。その理由の一つは、社員が20%ルールを使用するためには経営陣から承認を得る必要が出てきたためだという(Quartz本家/.)。

また別の記事では、20%ルールの仕組みは生きているものの、通常の業務についても一定の生産性目標が定められているため、20%ルールは実質的にエンジニアに+20%分の過剰労働を要求する「120%ルール」になってしまっていると主張している。Ars Techinicaの記事では、20%ルールのが実質的に無くなったのは必ずしも悪いものではないとしている。その理由として、すでにGoogleは十分に良い製品を持っているので、より革新的な製品を作るための20%ルールはもはや不要だとしている(QuartzArs Techinica)。

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  • by jobsa (39063) on 2013年08月20日 12時46分 (#2444441)
    すでにベンチャー気質から大企業気質に変わってきたってことなのかな?
    特にラリーペイジがCEOになってから拍車がかかったように思う。いろんなサービスをバサバサと切り捨てていって、技術者にGoogle+とその連携サービスに注力するように大鉈を振るったとか。
    Googleは好きだけど、昔ほどの忠誠心はないなぁ。歴史アーカイブとか、公益的なサービスもあったり好感は持てるけどね。

    # Googleの中の人はどう思ってるんだろう?
    # ちなみに、YoutubeのGoogle+連携がいろいろ複雑で嫌いです・・・
    • by Anonymous Coward

      コメントスパムを減らしたくてGoogle+と紐付けようとしてるんだろうけど、強引にGoogle+と結びつけようとするのが気持ち悪くてコメント自体を敬遠するようになったしyoutubeにもログインしなくなったなぁ…。

    • by Anonymous Coward

      忠誠心のあるなしにかかわらず、
      以前よりもますますGoogle依存の形に世の中のサービスが集約されている気がする。
      特にAndroid の躍進が大きかった。

      昔は選択の自由がいろいろあったけど、その中でGoogleのサービスが好きで忠誠心があったけどね。
      で、いざ、Google が勝者になって、CEOが変わって、嫌になってもいまいち他のサービスがぱっと来ないわけで。

      >公共的なサービス

      って結局、それは客寄せパンダなわけで。見事に乗せられてますよ。
      寄せられた客の個人情報に基づく広告で彼らは収益を上げている事実を忘れてはダメです。
      あれは全くもって公共的なサービスって訳じゃない。
      Googleへの忠誠心があるとそこを勘違いする。
      未だに忠誠心ばりばりじゃないですか。

    • by Anonymous Coward

      うん、要するに、今の経営陣は20%ルールを、Google社の目的から考えて効率的なものではないと判断しているって事なんだろうね。
      経営が苦しそうには見えないから、給与水準を下げる代用としての業務時間の充填といったものでなく、
      単に無駄だと思った事をやめたんだろう。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月20日 17時00分 (#2444629)

    黙っててもいろんなところからネタひっぱってきたり、黙ってても趣味でコツコツやってたりする人間にとってはありがたい制度に思えたけど
    社会に貢献しろとか制限つきならイラネ→退職って流れで誰もいなくなったんじゃ。
    結局、意識高いですアピールに使われて業績に反映されないパターンが増えたから事前に経営側が判断って感じでないかなと邪推。

  • by redcat (41229) <nkokabe6NO@SPAMgmail.com> on 2013年08月20日 12時55分 (#2444449)
    >十分に良い製品を持っているので、より革新的な製品を作るための20%ルールはもはや不要
    ここからイノベーションのジレンマが始まるってことが判ってないな。
  • 120%ルール (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2013年08月20日 13時03分 (#2444455)

    徳川機関長「何か問題でも?」

  • by iwakuralain (33086) on 2013年08月20日 13時26分 (#2444472)

    新しいことやりたいエンジニアは辞めていき
    そういうのに興味があまりない現状に満足しているエンジニアばかりになってしまう気がする

    # 一定数はそういう人たちは必要だと思うんだが

    • by 90 (35300) on 2013年08月20日 16時23分 (#2444602) 日記

      たぶん、そういう人はGoogle [x] [wikipedia.org]に移されたんじゃないかと。なんとなく。

      # 元々「Google」と呼ばれていた方は[x]のほうに操られているのです。陰謀論!

      親コメント
    • 別に20%ルールが無ければ新しいことが出来ないわけではないでしょうし、
      そこまで危惧する必要がありますかね?

      --
      一人以外は全員敗者
      それでもあきらめるより熱くなれ
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年08月20日 14時12分 (#2444510)

        無論、CEOなりプロジェクトのリーダーなりの手腕が優れていれば別に20%ルールなんてなくてもイノベーティブな仕事は行われるし優れた成果も出せるし、高度な技術を持った技術者や新しいことをやりたい技術者だって確保できるでしょう。

        ただ、優秀なトップや柔軟な会社の仕組みがあったとしても、実際、会社のルールに従ってプロジェクトを立ち上げて一定の成果を収めるというのは、それを上司に承認させることも含めて恐ろしく大変なので。要するになにかのプロジェクトを実現させるのならば、普通の会社のような長い手続きが必要になるわけです。

        特に、組織の下っ端の技術者がアイデア一つで面白いプロジェクトまで発展させる可能性は減るでしょうね。

        そして、大きな会社ってのは大抵は、保身的なプロジェクトばかりになりがちになる。もともと、20%ルールはそういった硬直した組織から抜け出すための柔軟性も担っていたと思います。

        まぁ、すでに、Google も安定した大企業様だということで。Google の体質もじわじわ変化していっているわけですね。組織内の技術者は上司の言うことにしたがってその枠の中で仕事をすれば良い。自分が考える新しいことをやりたい人はどこか外に出るか、Google 内の権力闘争や出世競争で勝利すれば良いだけのこと。

        親コメント
        • by firewheel (31280) on 2013年08月20日 20時22分 (#2444811)

          >無論、CEOなりプロジェクトのリーダーなりの手腕が優れていれば別に20%ルールなんてなくてもイノベーティブな仕事は行われるし優れた成果も出せるし、高度な技術を持った技術者や新しいことをやりたい技術者だって確保できるでしょう。

          「持続的イノベーションには成功していた優良企業は、
          優れた経営をしたからこそ、破壊的イノベーションには失敗した。」
          というのが「イノベーションのジレンマ」の趣旨。
          http://www.amazon.co.jp/dp/B009ILGWS6/ [amazon.co.jp]

          20%ルールや社内ベンチャーなどは、それへの対抗策だったはず。

          「CEOが優れてるから20%ルールは不要です」と単純に割り切れたら楽なんだけどね。

          親コメント
      • by Anonymous Coward

        会社の時間を2割使えるのとプライベートで同じ分をするのは全然違うからな
        それに会社だと会社の設備が使えるからプライベートとは精度はかわってくる。

        出来ないわけではないが20%ルールに魅力を感じてた人からすれば色々と考えちゃうだろ。

    • by Anonymous Coward

      辞めていったエンジニア達が作った新しいサービスをグーグルが買収すれば問題ないのではありませんか?

      • by Anonymous Coward
        たしかに、良いものにだけ金出せばいいからコスト削減になるかも。
        いや、他の企業に持っていかれる可能性もあるし、プレミアムのせてコスパ的には微妙か。
        買収しても、そこの人材がすぐにやめたら意味ないし。ブランドに金払うようなもんか。
      • by Anonymous Coward

        Googleが買収出来るとは限らんでしょ。
        それにGoogle辞めて作ったのにGoogleに買収となると金銭面以外で面倒だし
        買収後に作った人たちがごっそり辞めたら意味ないっしょ。

      • by Anonymous Coward

        それはCiscoが通った通っている道だけど、やりすぎると何をやっている会社なのかぼやけてくるので注意が必要

  • by nim (10479) on 2013年08月20日 14時14分 (#2444513)

    業務時間の20%を使うのが20%ルールで、(これまでの)業務時間の100%分のノルマが
    かせられているとしたら、両方を満足する(これからの)業務時間は 120% ではなく、125%だと思うのですが。

    • by Anonymous Coward

      本来の業務に100%を取られたまま、
      さらに業務時間の20%相当の成果を別途要求されてるんですから、
      120%でいいんじゃないんですか?

    • by Anonymous Coward

      もともとの業務時間を100時間
      うち20時間を業務外活動にあてていたとする

      これからは100時間全てを業務にあて、
      さらに20時間分の業務外活動も引き続き行うためには120時間必要
      これはもともとの業務時間の120%にあたる

  • by Anonymous Coward on 2013年08月20日 13時11分 (#2444463)

    それには賛成するが、
    「すでにGoogleは十分に良い製品を持っているので、
     より革新的な製品を作るための20%ルールはもはや不要」
    という理由付け要約が全く理解できない。

    つまり革新的な製品は作らないことが
    「悪いことではない」
    と言っている。

    確かにあるサービスが長く続けられる事のほうがユーザにとってはいいこともあるだろうが
    革新的な製品を出せないIT企業に未来はあるんでしょうかね?
    ほぼ間違いなくエンジニアが緩やかに交代していきますよ、ダメな人材に。

    # IT企業はいくら大きくても定期的に潰れて新しいところが出てきたほうが
    # 業界的に「悪いことではない」というのであれば、何となく賛成してもいいかもしれませんが

    • 上にも下にもコメントがついてますがこちらに。

      たぶん、Google も、指摘されたような駄目な部分は承知しているんだと思う。その上でつまりこれは、「20%ルールを適用してももう(これまでのようには)イノベーションは起こせない」ということなのかとも思いました。

      敗北宣言のようにも聞こえるけど、非情で冷静な自己分析の結果であり、他のコメントにあるように今後はめぼしい企業を買収する側にまわるよ、ということなのかもしれません。

      --
      LIVE-GON(リベゴン)
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年08月20日 15時25分 (#2444564)

    どんな会社であっても、80%以下の力で平常業務が出来るってのが本当は望ましいんだよね。
    残りの20%くらいは緊急時の対応なりなんなりのときに使い切る。そうじゃない平時は20%ルール同様に社内のいろいろな改善に当てる。
    普段からリソースを100%近くまたはそれ以上に使い切っちゃうというのはよろしくないわけだ。常に例外が発生していて追われ続けてる状態なわけでしょ。

    # なに、常に200%くらい振り切っちゃってる?

    • by Anonymous Coward

      損益計算書を見てる層はそんな考えに同意しない。
      特にアメリカの場合だと長期より短期の利益重視でしょ。
      長期的には株なんか売っちゃうだろうし

      • by Anonymous Coward

        >>損益計算書を見てる層はそんな考えに同意しない。 
        投資家のことを言っているのだとしたら、そもそも基準が違います。

  • ヨーロッパのGoogleで働いている友達は確かに同じこと言っていました。でも、上司の承認があればできるみたいで、経営陣のまでは必要ないようでした。国とかブランチにもよるのかもしれないですが。
  • by Anonymous Coward on 2013年08月20日 22時42分 (#2444881)

    今の時点でも昔の独占時代のMSと同じようになってきているし
    AndroidスマホとかGoogleによるGoogleのための商品を他社が売っているようにしかみえなくて滑稽だし

  • by Anonymous Coward on 2013年08月20日 14時54分 (#2444550)

    有給、フレックス、残業、経費etcに
    事前申請や承認が必要な会社()

    ウチですorz

    • by Anonymous Coward

      基本的には、書類上はどこもそれらには承認が必要のはずですよ。
      そんなに特別なことではない。

    • by Anonymous Coward

      残業は、命令されてやるものだしねぇ。

      • by Anonymous Coward

        実際、勝手にアホみたいに残業されて、それに対して給料払わないと行けなくなると会社として不味いからねぇ。
        経費にしても当然だし。
        その他諸々
        承認が必要なのは当然ですよねぇ。

        有給にしたって事前に申請して許可をもらう形なのは当然でしょ。
        有給が余っているからと言って、無断欠勤上等!なのは会社じゃないよ。

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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