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Google

Googleに買収されたロボットベンチャー「シャフト」、本当は日本で資金調達したかった 76

ストーリー by hylom
日本にはないもの 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

先日のGoogleによる買収DARPAでの活躍により一躍有名になった東京大学発のロボットベンチャー企業「シャフト」だが、買収へと至った理由がダイヤモンド・オンラインにて一部掲載されている。

記事によると、ロボット開発には試作機でも数千万円単位という多額の資金が必要で、同社は資金調達に悩まされていたが、日本国内のベンチャーキャピタルや国の関係機関などは「おもしろい技術だね」と評価するのみで、出資しようとはしなかったという。結局、創業者自身が関与する投資ファンドなどからの資金で何とか試作機を開発し、DARPAの開発資金を得ながら商業化に向けての資金調達を続けていたときにGoogleの目に留まり、すぐに買収が決定したという。

共同創業者の加藤氏は「本当は日本で資金調達したかった」と語っているが、この記事からは日本でベンチャー企業が発達しない理由が垣間見えるようである。

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  • よかったよかった (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2014年01月20日 13時24分 (#2529901)

    日本で資金調達なんかしたら、あとで首をくくることになったかも知れないし。
    基本、日本では投資ではなく融資の意識でやってるからね。VCも銀行家上がりとかが多いらしいし。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 12時58分 (#2529881)

    記事にもあるけどあっち(シリコンバレー)は景気がいいようなので技術に自信があるならあっちで資金調達するのが最善では。
    そして技術を高く売ってお金持ちになりその資金で日本のベンチャーを(アメリカで)支援したりすればいいんじゃないかな。

    • 日本から資金調達できなかった人が、日本のベンチャーを支援するとはとても思えないのですが。
      「日本のベンチャーを支援する位なら、同額を今燃やす方がマシ」という気持ちになるでしょう。
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    • by Anonymous Coward

      これに尽きる。
      シリコンバレーは好景気だから、リスクの高い投資が可能だって言う話でしょう。
      体質だとかなんだとか煽ってるけど、無い袖は振れないし、振ったら死ぬんだよ。
      アメリカでもリーマンショック直後はそんなかんじだったじゃないか。

      • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 14時02分 (#2529931)

        >アメリカでもリーマンショック直後はそんなかんじだったじゃないか。

        一時的な落ち込みはあるけど、それでも総額はデカイ。
        VECの報告書とか見ると、アメリカはリーマンショック前(2007,2008)が年間300億ドルぐらいで、それが直後(2009)に200億ドルぐらいに減少、次の年から回復していって2010年で230億ドルぐらい、2011年と2012年がそれぞれ300と270億ドルぐらい。
        まあネットバブル全盛期の2000年には1000億ドルとか阿呆みたいな額出してるから、それに比べれば少ないけど。
        (というか2000年が異常)

        それに対し日本の場合2006年度から2012年度までが順に2800、1900、1350、900、1100、1250億円ぐらいだから、総額としては少ないかなあ。
        (出す方が少ないのか、受け取る側の数が少ないのかはわからんけど)

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      • by Anonymous Coward

        映画もそうだけど、日本の場合、投資額が少ないから派手なアクションやSF映画が撮れない。

        金がない
        小資金でやれるドラマやコメディばかり作る
        それで海外で公開される映画もほとんどない
        金が儲からない
        最初に戻る

        のループになってる。完全に無難路線で、全然進化してない。
        アメリカはいろいろリスク判断しながらも、必要なとこでは大胆に投資するし、市場を拡大させようと試行錯誤してると思う。

    • by Anonymous Coward

      日本は、国民は平均的に貧乏になっているんだけど、お金は持っているんだよ。
      日本人はただ使わずに貯めこんでいるという国民性なのか、国による将来(老後)の福祉に期待していないのか、ひたすら預金する。

      アメリカ人なんかは投資信託商品を選んで、どかーんと投資してざっくり年金を失うなんてことはザラ。
      日本でも個人ではなく、年金基金が似たようなことをやってたりするけど。

      物価が短期間で大きく変動でもしない限り、お金は使わなければ無くならないからね。

  • まぁJ9も財閥並の本体の脛をかじって作ってましたからね

  • 投資ではなく、回収可能な利回りのいい投機な感じですかね。

    # そういう案件には外野として見た事しかないですし、あくまで個人的な感想ですけど

    • by Anonymous Coward

      星の数ほど生まれては消えるベンチャー企業。
      そらリスクは高いですわ。だからVCとしては1件あたりの利回りなんか考えてないと思う。
      10件まとめてどれくらいになるか、みたいなもんだと思う。
      フリーミアムみたいなもんで、一部の有料ユーザーの収益(成功投資)で無料ユーザー分(投資失敗分)を取り返してるだけ。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 12時54分 (#2529878)

    「日本国内のベンチャーキャピタル」ってどういうところに投資してるの?

    • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 13時17分 (#2529898)

      スタートアップ期が終了し、経営が軌道に乗った上向き調子の、元ベンチャー企業だった会社に出資してます。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 13時01分 (#2529885)

      9割方成功すると見込まれる会社に投資しています。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 17時47分 (#2530118)

        だから必要以上に収益絡みで口出ししてくるし結果としてGoogleでよかったと思う

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        それベンチャーキャピタルじゃなくて市井の銀行や信金の業務だよね
        そして銀行は事業を見て企業に投資できず、資産を担保にしてのサルでも出来る融資しか出来ない
        日本の金融界には与信能力が欠落している

        #資産もシェアも見るべき業績もない企業にDCF法で将来性をでっち上げていた欧米の投資銀行もどうかとは思うが

        • by Anonymous Coward

          日本の会社に与信能力がないなら与信しなきゃいい。
          そういう能力がある米国の会社がやればいいってだけで、
          現にそうなってるわけでしょ。何も問題ないよ。

        • by Anonymous Coward

          担保を持っていて、失敗する見込みの高い会社に投資します。だったりして。

          担保ベースで与信しますというのもまあ一つの与信能力ではあるし、遊びじゃないので大多数の金貸しはそうなると思う。
          利息上げて個人保証しても、回収できる可能性は落ちる。

          そうでない金貸しもあって欲しいとは思うが、主流にはならんと思う。

    • by Anonymous Coward

      日本の場合、ベンチャーといっても、大企業が系列内で社内ベンチャーというのが多いのではないかなあ。
      個人による零細のベンチャーだと、何か特殊な特許を持っているとか、一発屋で終わるかもしれないがヒット商品を持っているようなところでないと、銀行も投資家も見向きもしないようですね。

      • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 14時05分 (#2529933)

        それって、回収できなかったらツケは親企業に回せるという見込みがあるからという事か、実質は親企業への融資という事なのか。

        一度、大企業の社内ベンチャーの中を見たことがあったけど、ひどかった。
        どこぞで拾ってきたプロダクトをわけわからないままでいじりまくって、プロダクトの特性とは関係ない
        意味のない機能をでっち上げたり、木に竹を継ぐような拡張をやったり、
        実体は企画レベルから自社外に丸投げしてたりしてた(結果、関連会社の食い物になってた)ものを、親企業のネームバリューで売り続けてた。

        中の人は危なくなったら逃げる気まんまん状態というか、ほとんど逃げていて(親会社に帰ったのか、好条件で退職したか)、
        残ったのは入社0~3年程度の右も左もわからない若造のみでカオスな状態だったけど、今どうなってるかなあ。

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      • by Anonymous Coward

        まぁ、銀行や投資家()が技術とかわかるわけないからね
        もっとも、Googleはこのベンチャーが失敗しても問題ないレベルの資金力だからこそというのもある

    • by Anonymous Coward

      ほら、去年、何とかムーンとかいうのを出した会社があっただろ....

  • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 14時10分 (#2529938)

    日本のベンチャーキャピタルからして見れば、
    世の中で「『シャフト』しか持っていない技術」というのがあまり見当たらない、ように見えると思う。

    技術系のベンチャーは、そういう技術がないと、なかなか金額の大きい投資は得られないんじゃないかなぁ?

    外野からのパッと見で申し訳ないですけど、特徴的な技術って、モータを水冷式にしているくらいしか見当たらない。
    他にも細かいところは、色々と工夫しておられるんでしょうけど、いまいち他社と違いが分からない。
    それなら、先行の他社(ホンダ、トヨタ、産総研with川田工業)と比べて、技術的優位性や特徴を感じ辛い。

    まあ、この会社の最大の特徴は、「米軍主催のコンテストに出る」という箇所なのかもしれませんが。

    • by Anonymous Coward on 2014年01月20日 17時41分 (#2530111)

      そのあたりの評価方法は日米で違いがある。

      日本企業は国内で似たようなことやってる相手とあんまり協力しない。
      同じ日本人相手に負けたくないって意識があるせいか、相手が極めて特殊な技能でも持っていない限り、一緒にやろうって話にはなかなかならない。
      「あの程度なら特別な技術でもないし、似たようなのウチでできるだろ!」
      「他所の技術を買うくらいならウチでなんとかしろ。」
      よく言えば切磋琢磨で職人芸的な製品ができるのだけど、それが売れるとは限らない。
      一方、何故か舶来品へのあこがれがあって外国製技術だとロクでもない代物に大金つぎこんじゃう悪いクセもある。

      もひとつ日本企業の特徴。分野が違うと相手にもしない。
      「面白そうだけど、ウチのビジネスと何の関係もないよね」

      一方アメリカ企業は常に儲け口を探してる。意欲や行動力のある人と一緒に仕事をしたがる。
      「ウチでも作ってるけど、あそこも似たようなことやってるから一緒にやってみない?」
      「君たち面白いもの作ってるね。俺らと一緒にやらないか?」
      玉石混交とりあえず声をかけてみる。一緒にやってみる。駄目ならポイッって感じ。

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    • 前世紀までの日本は「産学連携なんて忌々しい」という風潮があったのだから、
      まずはこういった「大学発ベンチャー」が誕生しただけでも喜ばなきゃ。長い目で見守ろうよ

      かつては「大学が実業界と接近するなんてとんでもない」と、ゲバ棒持って
      教授を吊し上げる時代がありました…

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    • by Anonymous Coward

      シャフトの技術ってのを全然知らないんだけど、そもそもGoogleはそういう個別の技術を評価したん?
      どちらかというとあそこが好みそうなのは、既存の技術をうまいこと使うアイデアみたいなもの、というイメージがあるんだけど。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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