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グラフィック

長編CGアニメの4K対応はほぼ不可能、レンダリング時間やPCリソースの制約のため 123

ストーリー by hylom
静止画ですらデカいのに 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

近年では「4K」が映像関係で話題になっているが、3DCGを使った長編CGアニメの場合、レンダリングに必要な計算量やストレージの関係から、4K化するのは現時点では難しいという(BusinessNewsline)。

縦横の解像度が2倍になるということは、処理すべきピクセル数は4倍になる。元ネタのBBCの記事によると、1枚のフレームのレンダリングに必要な時間は約2.5倍になるそうだ。さらに、レンダリングに必要なストレージ容量も増え、より強力なPCが必要になるという。

たとえば、CGムービーの制作を手がけるIllumination Mac Guffでは、レンダリング用に2万台のコンピュータを導入しており、2007年に「Dragon Hunters」というムービーを制作した際のデータ容量は最大で12TB程度だったそうだ。その後データ量は増え続けており、「Despicable Me 2」という作品を制作したときは最大で680TBものストレージ容量を使用したという。

もちろんストレージのI/O性能もレンダリング速度に影響するが、現在最も高速とされるFlashメモリベースのストレージで600TBもの容量を賄おうとすると大変なコストになる、と述べられている。

なお、BBCの記事では「memory」と記述されているが、後半でFlashメモリの話が出てきている点や、Illumination Mac Guffの話が出ているHitachi Data Systemsの導入事例PDFAVEREの導入事例PDFを見る限り、これはストレージ容量の話だと思われる

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by SteppingWind (2654) on 2014年11月21日 13時26分 (#2715155)

    シドニアの騎士 [knightsofsidonia.com]だと, 一部シーン(紅天蛾戦など)で通常24〜30fpsのところ, 100〜120fpsでレンダリングしているんだとか. これにより, 最終編集段階で動的にスローモーション速度を変更できるそうです.

    # 観た人なら, どのシーンで使われているのか分かると思う

    • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 15時23分 (#2715227)

      何10トンも有るであろう物体が、いきなり等速運動に移行できるかよ。
      ちゃんと加減速させて、CG臭さを消せ。
      本来は物理エンジンでやるのが王道だが、コスト上不可能。
      だから、100〜120fpsでレンダリングして措いて, 最終編集段階で動的にスローモーション速度を変更、加減速を職人芸で描き込む。
      ああ、日本の3DCGリミテッドアニメーション。

      親コメント
  • by manmos (29892) on 2014年11月21日 13時06分 (#2715140) 日記

    4倍ってことで、長く見積もっても6年後には余裕。

    まあ6年後にテレビ放送のどれくらいが4Kになってるかって考えると、あせることはない。

  • いつの日か毛穴が見えるくらいにリアルになる日がくるんだろうか。

    # むしろそこまでリアルになってきたらもう別物か・・・

  • by hahahash (41409) on 2014年11月21日 13時00分 (#2715136) 日記

    『現時点では経済的合理性がない』

    『ほぼ不可能』
    と書いちゃうのはさすがに乱暴すぎだろう……。

    4k解像度のディスプレイ装置が一般的になるよりは、
    CGアニメ映画が4k解像度になるほうが早い気がするよ……

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 13時19分 (#2715149)

    制作をドロー系にして、もともと解像度非依存で作っておけばいいのに。
    アニメなんて実写と違って相当やりやすいんじゃないかと思うんだけどねぇ…

    • by Anonymous Coward

      3DCGのレンダリングに関わる話題なのに、なんでドロー系とかそういう話になるのよ。

      # 親コメント含め、何か日本の2Dセルアニメ的なのとごっちゃになったコメント多くないか?

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 13時30分 (#2715159)

    デジタルアニメ最前線における外付けHDDの重要性~GONZOの場合
    http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0402/14/news001.html [itmedia.co.jp]

    30分アニメ一話、SDなら30~100GB、HDで250GBぐらいだそうです。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 12時44分 (#2715121)

    パンダのたぷたぷやパッコロリンの4K化きぼんぬ

    # 誰得といった現実的なコメントは却下!!

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 12時55分 (#2715133)

    解像度が高くなれば必要なスペックも高くなるの当たり前じゃんか
    それで高い機械を売りつけたいわけでしょ
    過去の作品も4Kで焼き直して出せばまた売れるし

    • by abies (39185) on 2014年11月21日 13時16分 (#2715147)

      > 過去の作品も4Kで焼き直して出せばまた売れるし

      ああ、なるほど。過去の作品がHDリマスター版として復刻されていますが、フィルム作品はHDでスキャンし直しているのか、ビデオ作品のHD化より綺麗になっていると思います。
      素材が残っていれば、高品質なものがつくり直せるということなのでしょう。
      同じように、素材としてのCGモデルのデータが残っていれば、レンダリングし直してフル4K、フル8Kの作品ができるということですね。

      親コメント
      • Re:えっと (スコア:2, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2014年11月21日 13時50分 (#2715172)

        CGだけに関して言えば、4Kでレンダリングしなおせば良い、という単純な話ではないんですね
        最終的なターゲットの解像度に合わせて、テクスチャなども4Kや8Kに対応出来るように最初から作らねばなりませんので・・・

        親コメント
      • by renja (12958) on 2014年11月21日 21時06分 (#2715446) 日記

        昔のブラウン管TVを前提に作られている映像を安易にデジタルリマスタリーすると惨劇が起きる。

        義兄が幼稚園児の甥っ子にねだられて買ったガンダムのDVD(デジタルリマスタリー版)は、彩度が高すぎてものすごくケバケバしくなっていてひどかった。
        シャアなんて赤い彗星じゃない。ショッキングピンクの彗星だw

        --

        ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 13時03分 (#2715138)

    わけないだろ!!!
    一番肝心なことはストーリー。
    アホはアニメなんぞ創らんでよい。

    • 一番肝心なのはスープ。
      麺の重要性は低い。

      みたいな感じ?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      別にストーリーが一番肝心とも言えないのでは?
      作画や演出その他諸々があってはじめて良い作品になると思う。

      #太古の昔には作画が間に合わなくて悲惨な状態で放映されたものがあってだな・・・
      #鉄腕アトムの黒歴史とかヤシガニとかマクロスとか・・・

      • 最近だと、ぷるんぷるん天国の9話ですか。

        まあ、製作現場の事情を考えると「無理に4Kでなくても…」という気にはなりますね。今でも、放送はフルHDでも製作はそれ以下というのもありますし。

        # フルHDでの原画マンの現状が 2K「キツい」「帰れない」だとすると、4Kは加えて「細かい」「休憩もない」あたりか。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 13時11分 (#2715145)

    4K放送するとして、なんでフル解像度で作らなきゃならないん。
    現在でもSD解像度の時代のアニメは多くの人に感銘を与えてる。
    要は中身だ。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 13時32分 (#2715163)

    リアルタイムレンダリングを使えば、レンダリング時間の問題は解決できるはずです。
    エフェクトも中間ファイルを書き出さずに直接行えばストレージの節約になるはず。

    ただ、問題はGPUのVRAMの容量ですね。
    4K動画を作るとなると、スーパーサンプリングのために8Kでレンダリングする必要があり、
    それに合わせてテクスチャサイズも大きくする必要があります。
    また、テッセレーションも頂点数を二倍にする必要があるはずです。

    VRAMの壁はUnified Memoryで緩和されますが、それでもレイテンシには限界があるはずです。
    2016年のPascalで、32GBのスタックドメモリを積むという噂があるので、CGアニメで4Kが実現するのは早くてもそれ以降だと思います。

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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