自分が反社会的性質を持つ精神病質者であることを公表した神経科学者
神経科学者であるJames Fallon氏は、解剖学的特徴と精神病的傾向の関連性を見つけるべく何千もの脳PETスキャンを調べていたところ、偶然に自身の脳に精神病的な異常があることが分かったとのこと。たまたまアルツハイマーの研究も同時に行っていたため、自身と家族全員の脳スキャンも卓上に置いていたFallon氏は、共感や道徳、自制心を司る前頭葉及び側頭葉の活動が弱いことに気付いたのである(本家/.、Smithsonian記事より)。
更に遺伝子検査を行ったところ、攻撃的、暴力的、そしてなかなか共感できないなどの高リスク遺伝子がすべて揃っていることも分かった。大きなショックを受けたものの、Fallon氏は自身が権力や他人を利用することでやる気を出していることを常に認識していたという。加えて、親戚筋に殺人を犯した者が7人もおり、その中には1892年に父親及び養母を殺した罪で逮捕されたLizzie Bordenが含まれる。
大概の人は、自身が反社会的性質を持つ精神病質者であることを知られたくないと感じて事実を隠そうとするのだろうが、Fallon氏は精神病質者にみられる大胆さや脱抑制といった傾向からなのか、書籍「The Psychopath Inside」を先月出版している。