masakun 曰く、
東京電力が計画している福島第一原発4号機からの核燃料(燃料集合体)回収作業について、原子力規制委員会が週明けにも了承する方向で調整にはいりました。了承されれば、今月中旬に回収作業がはじまるそうです(毎日jp)。
東京電力による動画解説によると、震災発生時福島第一原発4号機は定期検査中だったため、すべての核燃料は炉の中ではなく燃料プールに保管されていました。しかし3号機から流れ込んだとみられる水素爆発により、瓦礫がプールの中に落ちたり建屋の損傷があったため、プール内の大きな瓦礫の回収や燃料取り出し用カバーやクレーンの設置、海水を冷却水に使ったため燃料棒が腐食していないかの確認など、核燃料の回収作業に向けた下準備が今まで行われていました。この燃料取り出し作業は東京電力の技術者のみならず、協力企業や国内外の専門家の協力を得て実現しているといいます。動画の中で、原子力改革監視委員会のデール・クライン委員長は「4号機の使用済燃料プールからの取り出しは廃炉に向けての大きな節目です。技術者の方々は、新しい燃料取り出し装置を創意工夫しながら設置しました」と述べています(2.11 使用済燃料プールからの燃料取り出し設備(PDF 18.3MB))。
11月6日には報道陣に4号機燃料プールの様子が公開されました(産経msnニュース)。東京電力によると、協力企業作業員を含めた36人体勢で来年末までに回収する予定だそうです。