2013年現在、Windowsを使い続ける(または避ける)理由は? 341
理由 部門より
Windowsを使い続ける理由やWindowsを避ける理由は、/.でたびたび話題に上っている。2011年には/.Jでもストーリーになっているが、それから1年半ほどの間にWindowsやその他のOSを取り巻く状況も変化していると思われる。2013年の現在、あなたにとってWindowsはどのような位置にあるだろう。デスクトップLinuxの時代は来ないのだろうか。
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
Windowsを使い続ける理由やWindowsを避ける理由は、/.でたびたび話題に上っている。2011年には/.Jでもストーリーになっているが、それから1年半ほどの間にWindowsやその他のOSを取り巻く状況も変化していると思われる。2013年の現在、あなたにとってWindowsはどのような位置にあるだろう。デスクトップLinuxの時代は来ないのだろうか。
ある Anonymous Coward 曰く、
Windows XP のサポート終了が来年 4 月に迫るなか、企業や自治体によっては移行を行わずに XP 搭載 PC を使い続ける方針のところもあるようだ (CHUNICHI Web の記事より) 。
愛知県一宮市の例では、ネット接続しない業務に限定して XP マシンを使用するという対策を取るとのこと。コストの問題もあり、サポート終了に対して不満を持つ人も多いようだが、このような組織や人たちに対して XP からの移行を促すにはどうすればよいのだろうか? もしくは「XP のままで問題無い」という擁護する意見もお待ちしています。
/.Jでも度々話題となっていた「特定秘密保護法」だが、6日夜参議院本会議で自民・公明両党の賛成多数で可決・成立した(NHKニュースの記事、 MSN産経ニュースの記事、 朝日新聞デジタルの記事、 YOMIURI ONLINEの記事)。
「特定秘密の保護に関する法律」通称「特定秘密保護法」は、国の安全や外交にからむ機密情報の漏洩を防ぐために制定が進められていた法律。防衛や外交など安全保障に関する特に秘匿すべき情報を、各省の大臣が「特定秘密」に指定することができ、公務員がこれを外部に漏らした場合、重罰を科すとしている。漏洩した公務員らには最高で10年の懲役刑が、漏洩をそそのかした者にも5年以下の懲役刑が科される。特定秘密の指定期間は最長5年だが、大臣など行政機関の長の判断で何度でも更新可能。ただし通算で30年を超える場合は内閣の承認を得なければならないとしており、一部の例外を除いて60年後までにすべて公開するとしている。法案は今月中に公布され、公布後1年以内に施行される。
本法案に対しては賛否が激しく分かれているため、議論の際は実際の条文を自分の目で確認することを推奨したい(提出時法案、 修正案)。
遠隔操作ウイルスを使用した犯行予告事件で警視庁などの合同捜査本部は10日、東京都江東区の30歳の男を威力業務妨害容疑で逮捕した。男は容疑を否認しているという(時事ドットコムの記事、 NHKニュースの記事、 NHKニュースの記事2、 Sponichi Annexの記事)。
1月上旬に江の島(神奈川県藤沢市)で、猫の首輪から犯行声明やソースコードを保存したmicroSDカードが発見されているが、島内や周辺の防犯カメラの映像から猫に首輪を取り付けているの人物を確認し、男を特定したという。microSDカードに保存されていた文書には「事件に巻き込まれたせいで無実にもかかわらず人生の軌道修正をさせられた」と書かれていたが、男は以前にも同様の事件で実刑判決を受けているとのことだ。
昨今の不正競争防止法や著作権法の改正によってDVD/Bru-rayのリッピングソフトが違法化されたが、「リッピング」を用いずにコピーを行うことで「合法的なバックアップ」が行えるというソフトが一部で話題になっている(レンタルDVD・BDをコピーできるたった1つの方法、リッピング不要のDVD・BDコピーソフト『ディスクグラバー』がすごい)。
このソフトは「DVDやBlu-rayをWindows Media PlayerやVLC Media Playerなどで再生し、その映像/音声をキャプチャすることでCSSやコピーガードを解除せずに映像や音声を複製できるというもの。
この発想はなかったが(これが合法だと判断できるという意味で)、法律に詳しい方のご意見を伺いたいところである。
12月に発売が予定されているAppleの新MacProは、日本の法令上はスパコン扱いになるという話が話題になっている。政府や独立行政法人がスーパーコンピュータを導入する際には「スーパーコンピュータ導入手続」に従って導入するスーパーコンピュータを選定しなければならないのだが、その対象が「1.5TFLOPS以上の理論的最高性能を有するスーパーコンピューターの導入」となっているためだ(PDF:「スーパーコンピューター導入手続」の一部改正について)。
スーパーコンピュータ「TSUBAME」の開発で知られる東京工業大学の松岡聡教授によると、「4コアのPC用Haswellは224ギガフロップスなので、Titanと組み合わせると倍精度1.5テラフロップス超え法令上はスパコンになり、政府機関及び独立行政法人の1.5年以上かかるスパコン調達の対象になります」という。
スーパーコンピュータ調達における制限は、いわゆる「日米スパコン貿易摩擦が発端となって制定されたものだそうだ。また、1.5TFLOPSというのは平成17年に改正されてのものだが、それ以降この値は改定されていないという(松岡教授のTweet)。
イスラエル・テルアビブ大学の研究チームが、GnuPGが暗号文を処理する際に変化するパソコンの「電源鳴き」を取り込んで処理することで、4096ビットのRSA秘密鍵を1時間以内に解析できたそうだ(RSA Key Extraction via Low-Bandwidth Acoustic Cryptanalysis、 論文PDF、 Hack a Dayの記事、 本家/.)。
多くのCPUでは与える命令や結果によって消費電力、発熱、発するノイズなどが変化し、これを観察することで実行中の命令やデータを外部から推測することができる(サイドチャネル攻撃と呼ばれる)。通常この攻撃はスマートカードや小さなセキュリティチップなどに対して行われるが、このチームでは過去に処理するRSAキーによってPCの発する音が変化することを発見していた。
今回の実験では主に高感度マイクを標的PCの排気口に向け、アンプやデータ収録(DAQ)デバイスなどを組み合わせて電源鳴きを取り込んでおり、パラボラを使用した場合には4メートル、パラボラなしでも1メートルの距離から秘密鍵を解析できるとのこと。また、平均的なスマートフォンをPCの排気ファンに向けて置く、標的PCの筐体に測定装置を持った攻撃者が触る、標的PCが接続されているLANケーブルのスイッチ側など離れたところの電位を測るなどしても同じ手法が使えることが判明しているという。鍵の解析には1時間ほどかかるが、研究チームは署名付きスパムメールを送る、常駐ソフトに隠れて内蔵マイクで録音し続ける、あるいは目標のマシンではなくスマートフォンにウイルスを送り込むなどの手法で気付かれずに攻撃が可能であるとしている。
この手法での攻撃を受けるというのは映画のスパイのような話で個人にはあまり問題にならないかもしれないが、ノートPCのような大型のシステムで電源鳴きが正確に変化するというのは興味深い結果である。
なお、秘密鍵の解析可能な脆弱性はGnuPG 1.4.16で修正済みとのこと(GnuPGのアナウンス)。
発売されたばかりのOffice 2013だが、Office 2010とOffice 2013の間では、ライセンス条項に大きな違いがあるという。たとえばOffice 2010ではこれまで1ライセンスで2台のPCにインストールできたのに対し、Office Home and Student 2013は1ライセンスで1台のインストールしか認められていないという(The Age、Geek.com、本家/.)。
また、単体で発売されているOfficeのライセンスはプリインストール版/OEM版と同じものとなり、最初にインストールされたPCでのみ使用可能という形に変更されているという。つまり、あるPCにインストールしたOfficeをアンインストールして別のPCにインストールする、ということができなくなっているそうだ。この場合、新しいPCのために別途Officeのライセンスを取得する必要があるそうだ。さらにインターネットコムによると、「利用者が HDD の破損などで Windows を再インストールした場合でも、そのPCへOffice 2013を再インストールすることはできない」とも言われている。
こうした条件の変更は、クラウド版のOffice 365のサブスクリプションにユーザーを移行させるための措置と見られている。
ただし、日本版では「同一ユーザーが使用する合計2台までのPCにインストールできる」という話もある(NTT-X Store)。国ごとにライセンス条件が異なる可能性もあるし、実際のところどうなのかは不明。MicrosoftのWebサイトを見てもよく分からない……。
(追記@11:20)ex氏のコメントで指摘されているとおり、「日本ではOffice2013の再セットアップやライセンスの移動は可能」によると、EULAには「JAPAN」という項目があり、「日本に居住している場合、もしくは日本に居住している間にソフトウェアを入手した場合」は従来と同様に1ライセンスで2台のPCへのインストールが可能、アンインストール後に別のPCへの再インストールが許可されるという特例事項が明記されている。つまり、日本で利用する場合は従来と同様に利用できるということのようだ。
あるAnonymous Cowardのタレコミより。日経ITproがOffice(Microsoft Office)互換ソフトに対するアンケート調査結果を発表している(Office互換ソフト利用者は35%、オープンソース製品がシェア1位と2位に)。
調査対象はITpro会員で、まずなんらかのOffice互換ソフトを利用していると答えた人は全体の35.3%で、また値段が安く互換性が満足できるレベルであったことが導入理由として挙げられている。Office互換ソフトは複数あるが、一番人気はApache OpenOffice(OpenOffice.org)で50.7%。、続いてLibreOffice(27.6%)、KINGSOFT Office(13.4%)と続いている。これらについて「満足」と答えた人が11.2%、「ほぼ満足」と答えた人は38.8%と、満足度も高いという結果となった。ただ、画面表示やマクロの互換性については不満と答える人もそれなりに多い結果となったようだ。
弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家