あるAnonymous Coward 曰く、
SF作品を多く手がける作家の冲方丁氏が、二次創作について「全面解禁する」という案を公表している(氏のブログ記事)。
冲方氏の考えるアイデアは、①二次創作を全面解禁する。
②ひいてはメディアミックス作品のどれもが一次創作であると明確にすることでトラブルの種を一掃する。
③サミットの大命題であるユーザーとの距離をいっそう縮めるべく、ともに作品を盛り上げて下さるファングループを募り、優先的に作品のリリースをご提供できるようにする。
④一次創作者も二次創作者も全てのユーザーも、海賊版や違法ダウンロードや不適切な中古販売といった、業界を消耗させるしろものの規制や抑制をはかっていく。
というもの。二次創作作品に対し、その旨とオリジナルの作品についての情報を明記させる代わりに、さまざまな権利を保障するというもの。オリジナル作品の権利者に対する対価などは発生させないが、出版社などがその作品で明確に商売をしたい場合は「メディアミックス」として正式に契約を交わす必要があるとしている。いっぽうで二次創作であることを明記しないものは「海賊版」とし、対処する旨も書かれている。
近年、同人誌などの動きが無視できないほど大きくなっていることもあってか、二次創作に対する作家側のさまざまな声が出てくるようになった。この案についても賛否両論あるととは思うが、議論を進めてより多くの権利者が満足できる形になると良いのだが。