ビットコインの分散性の危機? 特定事業者が採掘量の半分以上を占める状態に 33
理想と現実 部門より
特定事業者による「ビットコイン採掘の独占」が発生したそうだ(Ars Technica、Slashdot)。
コーネル大学の研究者らによると、「GHash」なる事業者がビットコイン採掘処理の51%を最長12時間に渡り占めていたという。また、GHashの運営者に関しては明らかになっていない点が多く、さらにGHashは51%の境界を超えないことを宣言していたにも関わらず独占を実現したとのこと(プレスリリース)。
特定事業者が採掘処理の過半数を占める事態が発生したのは2009年のビットコイン運用開始以来初めてであり、従来の通過に対する優位性とされてきた「分散型仮想通貨」の特徴が根底から覆される事態と成り得るという。
分散性が失われることとは、独占事業者がビットコインのトランザクションを制御できてしまうことを意味する。同じコインを2度使用したり、競合事業者のトランザクションを拒否したり、より多くのビットコインを所有しているユーザーに高額な手数料を強要したり、さらに過半数を保有しているユーザーがビットコインネットワーク全体に対しDoS攻撃を仕掛けることも可能になるとのことだ。