200年後も老朽化しない鉄筋コンクリート 85
実用化へ 部門より
高度成長期に作られたインフラの寿命が問題になっているが、物質・材料研究機構(NIMS)元素戦略材料センターの西村俊弥主席研究員が、200年は老朽化しない鉄筋コンクリートを開発したそうだ。同氏によるとは老朽化の原因は、コンクリートの内部に埋め込まれている鉄筋が海水と酸性雨で腐食するためだという。また鉄筋の腐食の進み具合と、コンクリートの塩分濃度とpHとの相関関係が明らかになったという(日経ビジネスオンライン)。
鉄筋の腐食が一気に進むコンクリートの塩分濃度とpHのしきい値に対して、しきい値を超えても腐食しない鉄筋の金属組成を割り出すことで、鉄筋コンクリートに最適な鉄筋の開発を成功させた。低品位の鉄合金であるクロム鉄やマンガン鉄、シリコン鉄を混ぜることで、安価なスクラップ鉄と鉄合金を使いながら、高い耐腐食性を実現しているとのこと。