テレビアニメ「サザエさん」、「セル画」制作を廃止し完全デジタル制作に 70
デジタルでもセル画っぽくなる手法が登場するのでは 部門より
テレビアニメの制作では、かつては透明シートに色を塗った「セル画」が使われていたが、近年ではコンピュータ上で彩色や背景の合成、編集などを行うデジタル制作が主流になっている。そして、長寿番組としても知られるテレビアニメ「サザエさん」も、10月6日放送分からデジタル制作に完全移行するそうだ(朝日新聞)。
セル画を使った制作では、まず紙に書いた絵をセルに写し、そこに手作業で彩色して背景画などと合わせて撮影することで動画を作っていた。これはテレビアニメ草創期以来使われていた手法だが、現在ではアニメ制作現場でもデジタル化が進み、「サザエさん」を制作していたエイケンもデジタル制作を導入している。ただ、サザエさんについては「セル画の映像は微妙に線が揺れて温かみが出る」として、セルを使った回も残していたのだそうだ。
絵もさることながら、昔の「サザエさん」を見ていた者としては、担当声優が変わった登場人物の声に違和感を覚えてしまうのが悲しい。