米国では2013年の夏時間が11月3日に終了した。この時期に夏時間の是非に関する議論が行われるのは恒例だが、The Atlanticの記事ではタイムゾーンの統合も提案されている(
The Atlanticの記事、
本家/.)。
米国では9つのタイムゾーンを使用しており、北米大陸の各州は5つのタイムゾーンに分かれている。記事が提案しているのは、アラスカ州を除く4つのタイムゾーンを2つに統合するというもの。現在、4つのタイムゾーンは東から東部標準時(UTC-5:00)、中部標準時(UTC-6:00)、山地標準時(UTC-7:00)、太平洋標準時(UTC-8:00)となっており、東海岸と西海岸では3時間の時差がある。東部標準時を中部標準時に統合してUTC-6:00とし、太平洋標準時を山地標準時に統合してUTC-7:00とすることで、時差は1時間になる。タイムゾーンを統合することでビジネスが円滑に進められるようになり、時差ぼけも防げることから移動の必要な職種の生産性も高まるとのこと。
このような提案が出てきた背景には、米国人の生活時間帯が太陽の位置に合わせたものではなく、テレビの放送時間に合わせたものになっているということがあるらしい。時刻が異なっていてもテレビ番組は同時に放送されるため、既に東海岸と西海岸の生活時間帯の時差は実質1時間程度になっているとの
調査結果が出ている。実際に元記事を書いたAllison Schrager氏の体験によると、ニューヨークとオースチンでは1時間の時差があるが、オースチンでの始業時間は1時間早く、ニューヨークの人と同時に仕事を始めることになっているとのことだ。